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「歯医者は痛くなってから行くところ」は誤解です!痛みが出る前の予防こそが大切

「歯が痛くなったら歯科医院へ行く」というイメージをお持ちではありませんか?

確かに、歯の痛みや違和感があると歯医者に行くきっかけになりますが、実は痛みが出る前に受診する「歯の予防」が、生涯にわたって健康な歯を守るための大切なポイントです。

本記事では、歯の予防の重要性やメリット、むし歯や歯周病の具体的な予防方法、セルフケアとプロフェッショナルケアの違い、日本と予防先進国の意識格差などをわかりやすくまとめました。

 

歯の予防がもたらすメリットとは?

全身の健康にも影響!歯の健康は“お口だけ”の話ではない

むし歯や歯周病といった口腔内の疾患は、放っておくと抜歯のリスクだけでなく、全身疾患の引き金にもなり得ます。

近年の研究では、むし歯や歯周病の原因菌が血流を通じて全身に広がり、糖尿病・心血管疾患・肺炎などのリスクを高めると報告されています。

「歯の予防」は、こうした全身疾患のリスクを下げるためにも欠かせない取り組みです。

全身疾患

口腔内との関連性

糖尿病

歯周病が悪化すると血糖値コントロールが乱れやすい

心血管疾患

歯周病菌による血管の炎症が動脈硬化を促進

肺炎

口腔内の細菌が肺へ侵入し炎症を引き起こす場合がある

健康寿命を延ばす投資になる

歯を失ってしまうと、咀嚼機能が低下し、食事制限を余儀なくされる可能性が高まります。結果として、栄養バランスが崩れ、健康寿命にも影響が及びます。

逆に言えば、適切な予防ケアを継続することで、生涯にわたって自分の歯で食事を楽しむことができ、健康寿命を大きく伸ばせるのです。

多角的な予防アプローチが可能

歯の予防には、定期検診やブラッシング指導などの基本的なケアから、PMTC・フッ素塗布・シーラントといった専門的な処置まで、さまざまな方法があります。

これらの処置を組み合わせることで、むし歯・歯周病のリスクを効果的に抑えられます。

むし歯・歯周病から歯を守る具体的な予防方法

1. 毎日欠かせないセルフケア

効果的な歯磨きのコツ

  • 歯ブラシの選び方 ヘッドが小さく、毛先がやわらかいものを選ぶと歯茎を傷つけにくく、奥歯まで磨きやすいです。
  • ブラッシング時間 1回2分ほど時間をかけ、朝晩2回の歯磨きを習慣化しましょう。
  • 磨き方のポイント 歯と歯茎の境目に45度の角度で歯ブラシを当て、優しく細かく振動させるように磨きます。鏡を見ながら磨き残しがないかチェックするのがおすすめです。
  • 歯磨き粉 フッ素配合の歯磨き粉を使うことで、エナメル質を強化しむし歯を予防します。

デンタルフロス・歯間ブラシで歯と歯の間も徹底ケア

歯ブラシでは届きにくい歯間部の汚れを除去するために、デンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。

ツール

使い方

注意点

デンタルフロス

約40cmを指に巻き付け、歯間に通して上下に動かして汚れをかき出す

押し込みすぎに注意し、歯茎を傷つけないよう優しく操作

歯間ブラシ

歯と歯の隙間の大きさに合ったサイズを選び、ゆっくり前後に動かす

力を入れすぎず、適切なサイズを選んで使用

2. 歯科医院で行うプロフェッショナルケア

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)

歯科衛生士が専用機器を使い、歯の表面や歯石を丁寧に除去します。普段の歯磨きでは落としきれない歯垢を徹底的に取り除くことで、むし歯や歯周病を効果的に予防できます。

フッ素塗布

フッ素はエナメル質を強化し、むし歯に対する抵抗力を高めてくれます。定期的に行うことで予防効果を持続させることが可能です。

シーラント

奥歯の噛み合わせ面の溝を樹脂でふさぎ、むし歯菌の潜伏を防ぎます。特にお子様の歯におすすめの処置で、弱い乳歯をむし歯から守る心強い方法です。

メンテナンスの有無で変わる生涯残存歯数

定期的に検診・メンテナンスを行う人は、高齢になっても多くの歯を残せることがわかっています。

 

平均残存歯数

備考

定期検診・メンテナンス実施者

25本以上

年齢や初期状態に左右されるが、比較的多くの歯を保持

メンテナンス未実施者

15本以下

むし歯や歯周病の進行が進みやすい

早期発見・早期治療によって、痛みや違和感が出る前にトラブルを食い止めることができます。この差は“予防意識の有無”から生まれているともいえるでしょう。

日本と予防先進国との意識格差

欧米では「定期検診」が当たり前

日本とスウェーデンやアメリカなどの予防先進国を比較すると、歯科医院への通院目的が大きく異なります。先進国では、歯の健康診断・予防ケアを目的に通う人が大半。痛みや腫れがあるからではなく、悪くなる前に対策をするのが一般的です。

国・地域

歯科医院受診目的

日本

むし歯治療が主目的

予防先進国(例:スウェーデンなど)

定期検診・メンテナンスが主目的

日本の課題と今後の展望

  • 残存歯数に大きな差 80歳時点での残存歯数は、スウェーデンが21.1本に対し、日本では13.0本。
  • 受診目的の違い 日本ではまだ「痛くなってから行く」というイメージが根強く、予防意識を高める必要があります。
  • 今後の取り組み 国民全体に歯科検診・予防ケアの啓発を行うことで、生涯自分の歯で過ごす人を増やしていくことが重要です。

TBI(ブラッシング指導)が予防の決め手

毎日行っている歯磨きも、自己流だと磨き残しが出やすいもの。歯科衛生士によるTBI(Tooth Brushing Instruction)では、下記のような指導が行われます。

指導内容

効果

適切な歯ブラシ選び

歯茎にやさしく、効率的にプラーク除去が可能

正しいブラッシング方法(角度・力加減など)

磨き残しのリスクが大幅に減少

歯間ブラシ・デンタルフロスの使用法

歯と歯の間のプラーク除去や歯周病対策に有効

歯科衛生士の指導を受けることで、自分の磨き癖や苦手な部分を知り、より効果的にセルフケアを行うことができます。

歯の矯正も予防ケアの一環

歯並びが悪いと、歯と歯の間に汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。また、噛み合わせが不十分だと、顎関節への負担から全身のバランスにも影響する場合があります。

矯正治療によって歯並びを整えることで、セルフケアの効率が上がり、専門的なクリーニングもスムーズになります。結果として、むし歯や歯周病の予防に繋がるのです。

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よくある質問Q&A

Q. どのくらいの頻度で通院すればいいですか?

  1. 一般的には3ヶ月に1回程度が推奨されますが、歯周病の進行度やライフスタイルによって最適な通院頻度は異なります。初診時にお口全体をチェックし、歯科医師がベストなペースを提案します。

Q. 歯の予防は保険適用ですか?

  1. 歯石除去やフッ素塗布、ブラッシング指導といった重症化予防を目的とする処置は保険が適用されることが多いです。ただし、ホワイトニングなどの審美目的や一部の高度な予防処置は自費診療となる場合もあるため、歯科医院で事前に確認しましょう。

Q. 子供はいつから予防ケアを始めるべきですか?

  1. 乳歯が生え始めたらできるだけ早めに受診するのがおすすめです。乳歯はむし歯になりやすく、また永久歯への影響も懸念されます。幼い頃から歯科医院に慣れておくことで、将来の通院への抵抗感を減らす効果も期待できます。

まとめ:今こそ“予防”を始めて、生涯自分の歯を守ろう

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